水草水槽を始めると、必ず通るであろう道。
それが『侘び草』です。
詫び草ではなく、侘び草。謝る草ではありません。侘び寂びを楽しむ草です。

侘び草はADA(アクアデザインアマノ)が開発した水草キットで、初心者でも簡単に水草を使った水景を作ることができます。
侘び草の本体は ¥1,500〜 で販売されています。ラインナップは豊富ですが、取扱いの店舗によって取り揃えている商品が異なるので何ともいえません。(ADAの商品に通販はなく、特約店から購入する仕組み)
お店では水上葉が繁茂した状態で販売されていますが、水中に置けば水中葉に生え変わりますし、そのまま水上葉として育てることもできます。
本日は、侘び草を水上葉として育てる「水上栽培」についての紹介です。
※水草ガチ勢ではなく、初心者がお手軽に楽しむ方法なのでご了承ください。
侘び草の設置方法
侘び草を水上栽培する場合は、水草ハンガーを使って水槽の上に設置するか、オーバルグラスなどを使って設置する方法が一般的です。
水草ハンガーを使う場合は侘び草の土の部分が半分浸かる程度になる高さで設置します。オーバルグラスなどを使う場合は直置きでOK。

私は有茎草MIXを水草ハンガーを使って設置しています。
下から伸びてくる水草を水中用として発芽させて水中に向かって伸びるようにしたかったので(淡い期待)、気持ち深めに水が浸かるようにしています。
設置する個数は30cmキューブ水槽なら1〜2個あれば十分ですが、すごい勢いで繁茂するので1個で充分です。息巻いて複数設置してしまうとトリミングが追いつかなくなり、光の当たらない場所ができて枯れてしまうので、始める時の興奮を抑えてまずは1つからがオススメです。
設置場所の注意点
エアコンの風が当たる場所と、直射日光が当たる場所は避けましょう。
水上とはいえ水草ですので、乾燥にはめっぽう弱いです。
直射日光はコケ発生の原因になるので、絶対に避けましょう。
ライトは必要?
必要です。水草の育成にはかなりの光量が必要なので、ADAのアクアスカイやそだつライトなど、水草育成用のライトを使用すると失敗しないと思います。
CO2の添加は必要?
自分の経験上では必要ないです。
水中葉を育てる場合は光合成を促進させるためにCO2添加はほぼ必須ですが、水上栽培であれば大気中のCO2を取り込むはず!なので不要です。
毎日やること

毎日やることは、
①液肥の投与(朝1回)
②霧吹き(朝晩2回)
です。
液肥はDOOA(ADAです)の侘び草ミストを使っています。1日1回、葉の面全体に散布するだけでOK(5プッシュくらい)。
水中葉の肥料で代用はできないのか?ショップの方に聞いたところ、水上栽培用と水中葉用では違うので、水中添加の液肥は代用できないらしいです。
人間で例えると洗顔料で歯磨きさせられている気分なのかもしれません。
霧吹きは朝晩2回、葉全体が濡れるように吹きまくっておけば大丈夫です。私は在宅ワークの休憩がてら、暇さえあればシュッシュしてます。
たまにやること(週1回くらい)
頃合いをみて行うメンテナンスとしては、
①水換え
②トリミング
です。
水換えは、成体がいるならそのタイミングで良いですし、水草のみであれば週に1〜2回全換水でOK。
トリミングについては当然ながら侘び草は時間が経てば伸びてくるので、トリミングが必要です。
せっかく増えたのにもったいない!と感じるかもしれませんが、繁茂しすぎてしまうと光の当たらない部分(根っこのあたり)ができてしまいます。
そこから枯れて、最終的に水草が抜けてしまいます。
切った水草は別の場所に植え直せばそこから生えてくるので、スペースがある方は試してみるといいでしょう。
説明これで十分!さっさと始めましょう
しょうじき、これくらいの説明で十分なくらい侘び草の水上育成は簡単です。
お世話としてやることは少ないし、機材を少なくてすむことから費用もそこまでかかりません。個人的には侘び草を水中で育てるよりも水上の方がとても気楽です。
侘び草と肥料を入れても、5,000〜10,000円あれば始められます。
侘び草の成長スピードはとても早く、毎日様子が変わりますので、世話する方を飽きさせない魅力があります。
一度始めたら毎日の世話が楽しくなること間違いなし!是非チャレンジしてみてください。